このような支持率は、2022年11月の中間選挙で下院では民主党が敗北することを予測しており、これがバイデン政権にとって重大な困難をもたらす可能性があるという。
ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所のビクトリア・ジュラブレワ所長によると、共和党が勝利した場合、バイデン氏は残り2年の任期中、たとえ民主党が上院の主導権を維持したとしても、野党が制する下院との戦いに力を注ぐことになる。
なお、全体として、支持率の低さは米国大統領にとって重大な問題ではない。前任者のトランプ氏やオバマ氏の支持率も下がった。
問題は、支持率の低い大統領が党全体を巻き添えにしていることだ。そのため、ジュラブレワ氏は、バイデン氏の支持率が壊滅的に低くなった場合、民主党は、その理由は高齢だとごまかして、同氏を2024年の大統領選挙に再出馬させない可能性があるとの見方を示している。
米国内の出来事を考慮すると、バイデン氏にとってネガティブな結果が起こる可能性がますます高くなっている。ジュラブレワ氏は、バイデン政権にとって最も好ましいのは、今後2年間、米国がリセッション(景気後退)に陥いるのを防ぎ、あらゆる措置を講じ、自身の成果を有権者に示すことだとしている。
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