メドベージェフ副議長は自身のSNS上で、欧州諸国の対露制裁は効果がなく、欧州自身にはねかえっていると主張。12日に米ドルとユーロの交換レートが約20年ぶりにほぼ等価になったことを引き合いにだし、「ユーロが弱くなっている」と指摘し、次のように述べている。
「腐ったユーロからの最善の防衛方法は、信頼できるパートナーとの貿易においてロシア・ルーブルや中国人民元、インド・ルピーなどによる新たな支払い方法に移行することだ。将来的にはBRICS諸国による新たな準備通貨制度の創設の可能性もある。現在の世界にとってドルやユーロ、ポンドだけでは明らかに足りない」
準備通貨は各国政府や金融当局が対外債務の返済や輸入代金の決済、自国通貨の為替レートの急変動を防ぎ貿易等の国際取引を円滑にするために準備するもので、「国民経済の貯金」とも呼ばれている。
これまでにロシアのプーチン大統領は、BRICSのパートナーと協力して、国際決済のための代替メカニズムを開発していると述べ、BRICS諸国の通貨バスケット制をベースに国際準備通貨を創設するという問題が研究されていると明かしていた。
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