移植手術を受けたのは、ペンシルベニア在住のローレンス・ケリーさん(72)と、ニューヨーク在住のアルヴァ・カプアーノさん(64)。この手術は、手術用に改良されたブタの心臓が、脳死者の体内でどの程度機能するかを調べる目的で行われた。
手術後、2人の生命活動は、生命維持装置を外すまでの3日間、拒絶反応もなく、薬物療法も行わずに機能し続けたという。同メディアは、動物の臓器をヒトに移植できるか判断する試みが一歩前進したと報じている。
ランゴン移植研究所のロバート・モンゴメリー所長は、この手術によって、脳死者の体がブタの心臓にどれだけ耐えられるかをより深く研究することができ、今後は移植者の状態を把握し、移植に関する未知の部分を突きとめていく必要があると述べている。
スプートニクは以前、世界で初めて遺伝子操作したブタの心臓移植を受けた米国人の男性が、移植後の2ヶ月後に亡くなったと報じた。
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