前日、バイデン米大統領はリヤドを訪問し、世界におけるロシア産原油の消費を減らすためにサウジアラビア側に増産を行うよう要請した。
ルヨラン氏によれば、米国の要請を実現すれば、その経済的特殊性故にサウジアラビアにとっては割に合わないという。
同氏は「サウジアラビアがロシアとOPEC +協定に背を向ける必要があるかどうかは問題点である。ロシアが最大の石油生産国であることを考えると、サウジアラビアは限られた量でしか生産を増やすことができないが、同国はロシアとの石油生産協定を放棄しないだろう」と述べた。
ルヨラン氏は、サウジの収入と福祉は石油価格とその販売からの収入に直接関係しているため、低レベルの石油生産はリヤドの利益につながると述べた。
「ムハンマド・ビン・サルマーンはこれをよく把握している。したがって、サウジアラビアは1バレルあたり70〜80ドルのレベルに価格を下げる必要はない。米国はこれを必要としているが、サウジはまったく関心がない」と説明した。
一方、ホワイトハウスによると、サウジアラビアは7月と8月に予定していた原油の掘削量を50%引き上げることを約束したという。これにより、原油市場は安定に向かうと期待されている。
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