ショルツ首相は、ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙に寄稿し、「長期にわたって制裁を維持することになるかもしれないことは、最初からはっきりしていた」と前置きした上で、ロシア側が押しつけた条件で平和が達成されても、制裁が解除されることはないと強調した。
ショルツ首相によれば、現在すでに多くのドイツ国民が、ガソリンや食料品の高騰など、対露制裁による影響に苦しんでおり、多くの人々が電気やガス料金の請求書を見てショックを受けている。首相は、「道は、ドイツのように強く、発展した国にとっても容易なものではない。今、我々には強い自制心が求められている」と指摘した。
18日にはEU(欧州連合)の外相会談が開かれ、対露制裁およびウクライナへの支援について話し合われることになっている。今回の会談では、ロシア産の金の輸入に対する制限が新たに設けられるほか、個人的な制裁が発表されるものと見られる。EUの消息筋が記者からの取材に対し明らかにしたところによれば、18日の会談では、新たな制裁の発動ではなく、既存の措置の強化と調整について協議されるとのこと。
欧米諸国は、ウクライナにおけるロシアの特殊作戦開始以来、ロシアに対して厳しい制裁を次々と科している。プーチン大統領は、ロシアを封じ込め、弱体化させる政策は西側にとって長期的な戦略であり、制裁は世界経済全体に深刻な打撃を与えたと述べた。プーチン大統領はまた、米国およびEUがロシアに対し債務を事実上デフォルトし、外貨準備を凍結したと指摘した。
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