エスパー氏は次のように述べている。
今日の西側の民主主義にとって最も大きな挑戦はロシアではない。アジアでは中国がルールに基づいた国際秩序に対して挑戦を続け、自由を愛するアジア地域の人々を脅威にさらしている。台湾はこの競争の最前線に立っている。
また、産経新聞などによると、エスパー氏は台湾に軍事的圧力を加える中国を批判し、台湾を自国の領土とみなす中国の「1つの中国」政策について、「すでに不要」と述べたという。また、台湾有事への対応を明確にしない米国の「あいまい戦略」についても見直しを進める必要があるとの認識を示した。
一方で中国外務省は19日、近く予定されているペロシ米下院議長の訪台について、「断固反対する。米国家機関の一部である上院は『1つの中国』政策を順守すべきだ」とする声明を発表。また、中国国防省も18日、米国が計画している1億800万ドル(約150億円)規模の兵器などの台湾への売却について、即時撤回するよう求めるなど、中国側は米国の台湾への介入に強く反発している。
中国はこのごろ、台湾への圧力を日に日に強めている。中国軍は台湾の防空識別圏(ADIZ)に戦闘機や爆撃機などの軍用機を5月31日、6月21日、24日にそれぞれ30機、29機、22機進入させるなど、台湾周辺で哨戒活動や軍事演習などを加速させている。
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