コサチョフ氏は、捕虜となったウクライナ軍兵士の血液検査の結果は、ウクライナ人にとって典型的ではない病気も含む多くの病気について、それに関係する物質の血中の含有量が説明できる基準値よりも数十倍高いのはなぜなのかについて考えさせると述べた。これは、ウクライナ軍兵士を対象にして、特定の状況下で軍事目的のために流行させるおそれのある極めて危険な感染症に関する実験が行われたことを物語っている可能性があるという。
また、ウクライナにある米国の生物学研究所の活動を調査する議会委員会の報告書によると、捕虜になったウクライナ軍兵士の血中から高濃度の薬物も検出されたという。
また議会委員会のメンバーは、ドンバスでの特殊軍事作戦中に調査することができたウクライナ領内にある米国の生物学研究所が安全基準を満たしていないことにも注目した。
注文による活動
議員らによると、民間のバイオ研究分野で活動するロシアの研究者たちは、「ロシアにとってより伝統的なCIS諸国のパートナーと共同」で米国やその他の西側諸国が資金提供する多国間プログラムに2013年まで積極的に参加していた。その後、ロシアの研究者たちはプログラムから除外され、ウクライナやその他の国の研究者とともに「活動は完全に続けられた」という。
「われわれの情報によると、2000年代と2010年代の境目に、これらの研究所にペンタゴン(米国防総省)の利益のため、顧客の利益のためのバイオ研究を意味するしかるべき注文が入るようになったときから、研究所は注文的性格を有した。それは軍事的性格を持ち、ロシア連邦全体にとって脅威となった」
ロシア国防省は先に、少なくとも2011年からウクライナ東部の生物学研究所の1つで、精神病院の患者を対象とした実験が行われていたと発表した。
また医学誌「ランセット」で新型コロナウイルス委員会の委員長を務めているジェフリー・サックス氏は最近、新型コロナウイルスは自然界から生まれたものではなく、米国の生物学研究所から流出したと発表した。
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