日本の脱炭素化に何が必要か 山口環境相にスプートニク日本が取材

山口壯環境大臣は19日に行われたフォーリン・プレスセンター(FPCJ)主催の外国人記者向けのブリーフィングで、日本の脱炭素化にはどういったチャレンジが必要かとのスプートニク日本の記者からの質問に答え、脱炭素化の支援システムと巨額の資金を指摘し、欧州で検討中の炭素税の導入の必要性も示唆した。
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山口環境相は第1のチャレンジとして、脱炭素化のイノベーションのために巨額の資金の必要性を挙げ、その対応策として岸田首相の提唱する債権発行に言及している。

「(岸田)首相が提唱される20兆円規模の債権の発行はあくまでシードマネーであり、そこからさらに多くの金額が調達されるということだろうと理解している」

山口環境相は潤沢な資金があるだけでは不十分として、脱炭素化をサポートするシステムの必要性を唱えた。

「脱炭素化のシステムの一部にはカーボンプライシングがなければならない。欧州ではすでに炭素税の導入案が議論されており、たとえば国境における調整メカニズムを炭素に関しても設定する案が検討されている。私は日本も炭素税に類似したものが必要になると考えている。政府部内ではいろんな意見があるが、GX実行会議の場でこれが議論されいる」

山口環境相は脱炭素化の最大のチャレンジは人間のものの考え方、心理にあるという独自の見解を表し、一例としてダーウィンの進化論に言及した。
「ダーウィンの進化論では、非常に強大な恐竜は絶滅したが、小さく、脆弱な哺乳類は生き延びた。つまり大きくて強いものではなく、自らを変化させることができたものが生き延びることができた。私はダーウィンの進化論の中でこれが非常に重要なポイントだと考えている」
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