ロシア、イラン、トルコ首脳が採択のシリア情勢についての共同声明 基本的事項

イランの首都テヘランでロシアのプーチン大統領、イランのライシ大統領、トルコのエルドアン大統領による三ヵ国会談が実施された。首脳らは「アスタナ・フォーマット」でシリア危機の調停を話し合い、共同声明に調印した。
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プーチン大統領は「採択された共同声明には、シリア・アラブ共和国の情勢の持続的かつ実行可能な正常化のために、ロシア、イラン、トルコの3カ国間の協力を強化するという約束が再確認されている」と述べた。
基本的な事項は以下の通り:
✔シリアの紛争解決のために「アスタナ・フォーマット」の有効性が強調された
イランのライシ大統領は「アスタナ・フォーマットはその有効性を証明した。このプロセスは継続されなければならない」と述べている。
ロシア、イラン、およびトルコは、シリア情勢正常化のための「アスタナ・プロセス」の保証人である。ロシア軍のシリアでの作戦は、2015年9月30日に開始。
✔次回の会談は、ロシア大統領の招きでロシアで実施することで合意した
✔2022 年末までに「アスタナ・フォーマット」次回の首脳会合をそれぞれの代表レベルで開催することに合意した
✔ロシア、イラン、トルコは、イスラエルが民間施設も含めてシリアへの攻撃を続けていることを糾弾した
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✔シリア危機はシリア人自身によってのみ、平和的な解決が可能である確信を示した
✔シリアに「地上の」新たな現実を作り出そうとする試みを拒否し、シリアのテロリストと戦う意思を再確認した
ロシア、イラン、トルコは、「テロとの戦いを口実に、違法な自治構想などといった新たな現実を作り出そうとするあらゆる試みを拒否し、国境を越えた攻撃や侵入を行うなどして、シリアの主権と領土一体性を損ない、近隣諸国の国家安全保障を脅かそうとする分離主義的な意図に断固として対抗する決意」を表明した。
✔シリアに対する、あらゆる一方的な制裁を拒否した
ロシア、イラン、トルコは、シリアの人道的状況について深刻な懸念を表明した。これに関し、三国は国連やその他の国際機関に対し、「差別、政治化を行わず、前提条件をつけずにすべてのシリア人への支援を拡大する」よう求めた。
✔ロシア、イラン、トルコはイドリブの状況を確認し、同地帯の状況を正常化するための努力を継続することに合意した
共同声明には「イドリブ地帯および周辺で市民を脅かすテロ集団の存在と活動に対して、深刻な懸念を表明した。人道的状況を含め、イドリブの非エスカレーション地帯とその周辺における状況の持続的な正常化の確保のためにさらなる努力を続けることで合意した」と書かれている。
また会談では、シリア問題だけにとどまらず、3国間の形式を拡大することでも合意に達した。
今回のテヘランでの会談でプーチン大統領がどういった提案を行うかについてのスプートニクの記事はここからお読みいただけます。
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