欧州で記録的な暑さ:山火事、水位低下、人的被害

2022年夏、熱帯のような暑さが南欧を襲い、フランスや英国にも影響を及ぼした。異常気象は日本やロシア沿海地方南部でも起こった。自然や経済に大きな被害が出ているが、さらに恐ろしいのは、異常な暑さによる人的被害だ。世界のメディアが報た。
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スペイン、熱波により500人以上死亡

BFM TVによると、スペインは47年にわたる観測史上最悪の熱波に見舞われた。同国 のペドロ・サンチェス首相は、熱波により500人以上が死亡したと発表した。スペイン では先週、気温が45度を上回り、全国で大規模な山火事が起きた。約6万ヘクタールが 焼失し、死者も出た。
最高気温が40度超えになるなど記録的な熱波に見舞われているスペインでこのほど、 列車が火災の起きている森林のそばを通過する出来事があった 。

ポルトガルでは山火事でブルーベリーの収穫に打撃

ポルトガルでは今月中旬、気温が47度に達した。熱波や干ばつにより全国で山火事 が相次いでいる。山火事では消防士を含む約200人が死傷した。リスボン郊外は灰と化 した。ポルトガルの最も重要な保護地域の1つ、アラビダ自然公園は焼き尽くされた。 当局は節約した水を家庭に供給するために地方自治体のプールを閉鎖している。

イタリアでは噴水停止

イタリアでは気温が40度を超える可能性があるとして、ローマを含む9つの主要都市 で最高警戒レベルの「レッド」アラートが発令されている。ВВСが報じた。その他 の多くの都市では「オレンジ」アラートが発令されている。猛暑は激しい干ばつを引 き起こした。イタリアの北部と中央部では、同国最大の湖や最長の川の水位が記録的 水準に低下した。水不足により、ミラノ当局は噴水を止め、ヴェローナでは水の使用 が制限された。イタリア北部アルプス山脈のマルモラーダ山では、記録的な高温で氷 河が崩落し、11人が死亡した。

フランスでは山火事で避難

フランス南西部では42.4度の気温が観測され、異常な熱波で山火事が発生、消防士 が消火活動にあたっているが、鎮火には至っていない。山火事の影響で、ジロンド県 では3万2000人が避難したほか、ボルドー近郊からも6000人が避難した。  山火事は暑さによる地面の乾燥で燃え広がっており、フランスの農村の住民は、村 全体で故郷を離れて、より安全な地域へ逃げることを余儀なくされている。CNNが報じ た。
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英国では熱波で滑走路が溶ける

英国では19日、観測史上初めて40度を超える気温が観測された。医療機関の負荷が 高まっていることを受け、英国民保健サービスの準備態勢が引き上げられた。一部の 企業は一時的に在宅勤務へ移行したほか、200の学校で休校または授業が早めに切り上 げられた。AP通信が報じた。
熱波はインフラにも影響を与えた。空軍基地や空港では滑走路が溶け、鉄道も高温 で線路が変形した。

日本、6月は猛暑で記録更新

通常、日本で最も暑い時期は7月と8月だが、今年2022年は初夏から前例のない暑さ が南部の地域を襲った。日本では6月の熱中症による救急搬送者数が1万5657人に上り 、6月としては統計を取り始めた2010年以降最多となった。東京では7月初旬、1日当た りの平均気温が32度を超え、過去およそ150年間で最高を記録し、日本の一部の地域で は40度超を観測した。
日本政府は東京電力の管内に出していた「電力需給ひっ迫注意報」を6月30日で解除 したものの、夏の電力需給は引き続き厳しい状況が続くとして、7年ぶりに全国で節電要請を行った。
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