山上容疑者は、25日午前10時すぎ、勾留先の奈良西署から大阪拘置所に移送された。
奈良地裁は23日、山上容疑者の事件当時の精神状態を調べるための鑑定留置を認めた。鑑定留置は11月29日までの約4ヶ月間。奈良地検は山上容疑者について、刑事責任能力の有無や程度を判断する。また、山上容疑者の自宅から押収した手製の銃について、殺傷能力が確認されれば、現場で用いられた手製の銃と合わせ、銃刀法違反や武器等製造法違反容疑などでの立件も検討される。
時事通信の報道によると、山上徹也容疑者は、奈良県内の山中で「手製銃の試し撃ちを10回ぐらいした」と供述していることが判明。奈良県警は、威力や性能を確認しながら複数の銃を製作していたとみて調べている。
また、山上容疑者は「(手製銃に用いる)火薬を乾かすため」、2021年3~9月に県内のアパートの一室を、11月~今年2月にはシャッター付きのガレージをそれぞれ賃貸契約していた。奈良県警は、山上容疑者が火薬を独自に調合していたとみて、押収した粉末の鑑定などを進めている。
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