日本政府は、6月10日から98の国・地域からのツアー客を対象に受け入れを再開した。一方、NHKの記事によると、7月10日までの約1か月間の入国者は約48万4000人で、一日あたりの平均は約1万2000人と、2万人の上限の6割程度となっている。しかも、入国者の約6割は日本人で、外国人はビジネスや留学が目的だという。
観光客数が伸びない理由として、NHKは、「ビザの取得に手間と時間がかかるという点」、「出国前72時間以内の陰性証明書の提出」、「観光目的での入国は添乗員付きのツアー客に限定されている点」の3つを挙げている。
英国の旅行会社「インサイドジャパン・ツアーズ」の責任者は、日本政府がまとめたガイドラインで、受け入れはツアーに限定され全行程で添乗員の同行が求められていることを指摘している。同社によれば、同社を利用する旅行者の8割が個人旅行を希望する。このため、入国の制限がより緩和されているベトナムやタイなどに行き先を変更しているという。
日本は入国制限緩和にあたり、世界の国や地域を「青」「黄」「赤」の3つのグループに分別。米国、中国、韓国、欧州などもっともリスクが低い「青」に指定された98か国・地域からの入国者には、日本政府が有効と認めるワクチン接種の有無にかかわらず、入国時の検査や待機が免除される。
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