5日間の演習には予備軍も含め、すべての小隊・大隊が参加する。演習の最大の課題のひとつに、中国人民解放軍の航空機・ヘリ攻撃から台北港を守ることがある。同港は軍事行動が起きた場合に台湾の行政中心地を守る上で重要な施設のひとつと考えられている。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが先日報じたように、本演習はウクライナにおける戦闘術も参考にする。台湾軍は中でも、ウクライナ軍が使用している対戦車ミサイル(歩兵携行式多目的ミサイル)「ジャベリン」や携帯式防空ミサイルシステム「スティンガー」の使用戦術を訓練する。さらに本演習ではドローンも使用される予定。演習の第1段階は5月中旬に行われ、あらゆる軍事衝突シナリオをコンピュータシミュレーションして戦術訓練が実施された。関連記事日本 防衛白書 台湾巡り、中国は「着上陸侵攻能力を着実に向上させている」