一方、ラブロフ外相のアフリカ歴訪は、ますますメディアの注目を集めている。ロシア外務省のザハロワ報道官は24日、ラブロフ外相は数十台のテレビカメラに追われていると述べた。ザハロワ氏によると、ラブロフ外相はアラブ連盟のアブルゲイト事務総長との会談後、ホールに入ることが許可された外国人ジャーナリストの3番目のグループに対し、「皆さん、あなたがたは私の写真を撮ってはいけないと聞いています」と冗談めかして述べ、ホールから笑い声が起こったという。ザハロワ氏は自身のTelegramチャンネルに「写真を米国務省に送ってください。彼らは私たちがプロパガンダのために写真を使用することを非常に懸念していました。自分たちで使用すればいいでしょう」と投稿した。
ラブロフ外相のアフリカ歴訪はエジプトから始まった。なぜならロシアにとってエジプトはアフリカでもっとも重要な経済的パートナーだからだ。エジプトのシシ大統領及びシュクリ外相との会談は、ロシアとエジプトが戦略的パートナーであり続け、特にエネルギー分野で引き続き経済協力を発展させていることを世界に示した。ロシアが建設を請け負っているエル・ダバ原子力発電所は、2030年までに稼働する予定。またエジプトではロシアの大手石油・ガス会社がそのプロジェクトを展開している。
スエズ運河の岸にはロシアの工業地帯がつくられており、これはアフリカの成長するパートナーとしてロシアが貿易と投資を発展させるのに役立つ。ラブロフ外相はカイロでアラブ連盟のアブルゲイト事務長とも会談し、ウクライナをめぐる状況に関するアラブ連盟加盟国の立場に感謝の意を表した。
続いてラブロフ外相は、エジプトからコンゴ共和国へ向かった。コンゴのサス・ンゲソ大統領との会談では、ロシアのプーチン大統領からの親書を手渡した。またラブロフ外相はガコソ外相とも会談した。ラブロフ外相はコンゴ共和国訪問を総括し、西側が世界経済で組織する無法状態から互恵的な貿易・経済関係、投資を守るために、西側が経済で人為的につくった障害を両国が回避することを可能とする具体的な方法について話し合ったことを明らかにした。ラブロフ外相はコンゴの後、エチオピアとウガンダを訪問する。
スプートニクは先に、ラブロフ外相がエジプトのシュクリ外相との共同記者会見で、ウクライナ政府の「最後まで」戦うという姿勢はウクライナ国民にとって良いものにならないとの考えを示したと報じた。
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