NHKの報道によると、26日午前、収容されていた東京拘置所で加藤死刑囚に刑が執行された。死刑の執行は2021年12月以来で、岸田内閣では2回目。
加藤死刑囚は、2008年6月、東京・秋葉原の繁華街にトラックで突っ込み、通行人をはねた後、車から降りて通行人を無差別に刺した。7人が死亡、10人が重軽傷を負った。
東京地裁は、2011年3月の1審で「精神障害はなく、刑事責任能力に欠けるところはない」として死刑を言い渡した。2012年9月、東京高裁も2審で死刑を支持した。しかし、加藤死刑囚側は、死刑は重すぎるなどと主張して上告。「犯行時は心神喪失か心神耗弱だった可能性がある」として刑事責任能力を争った。
2015年2月、最高裁判所は「犯行の動機に酌量の余地は見いだせない」と指摘。上告を退ける判決を言い渡し、刑が確定した。
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