米国海洋大気庁(NOAA)の専門家は、この現象をまだ説明できないでいる。この穴は、ポルトガル本土から西へ1500キロ離れた大西洋に浮かぶアゾレス諸島の海底火山の頂上付近で見つかった。研究者らが穴の様子を写した写真を公開し、一般の人から広くコメントを求めたところ、以前に海底のサンプルを採取した研究者か探検家が残したものではないかという仮説を投稿している人が複数いたという。
この小さな穴は、大西洋中央海嶺などの深海でこれまで調査されたことのない領域の探査することを目的とした「Voyage to the Ridge 2022」プロジェクトの一環で見つかった。大西洋中央海嶺について研究者らは、「世界で最も長い海底山脈であり、その大部分は未だ知られていない。地殻変動が活発なため、この海嶺では頻繁に地震が発生する」と説明している。
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