この呼びかけには合わせて7つの都市の市長らが署名した。いずれも無派閥の政治家らとなっている。市長らはこの書簡をメクレンブルク=フォアポンメルン州政府、及び連邦政府のロベルト・ハーベック経済相に提出した。
書簡では、「ロシアのエネルギー燃料を拒否するという連邦政府の方針は正しくない」という意見を市長らは表明している。
この関連で市長らは「ノルド・ストリーム1」と並んで「ノルド・ストリーム2」の稼働を呼び掛けている。現在、「ノルド・ストリーム1」は稼働しているものの、最大出力時の19.5%に制限されている。一方の「ノルド・ストリーム2」は稼働しておらず、連邦政府の声明によると、事実上、凍結されている。これまでドイツ政府は「ノルド・ストリーム2」の稼働を先延ばししてきた。
先にEU加盟国は、2022年8月1日から2023年3月31日までガス需要を過去5年間の平均使用量と比べて15%削減することで合意した。なお、EU加盟国はガスの需要を減らすための手段を独自に選択することができる。
理事会の決定によると、他の加盟国のガスネットワークに接続していない加盟国は、パイプラインで輸送されているガスを他の加盟国のために大量放出することができないため、ガス削減義務を免除される。電力ネットワークが欧州の電力システムと同期しておらず、発電のためにガスに大きく依存している加盟国も、電力供給危機のリスクを回避するため、削減義務を免除されている。
関連ニュース