中国テレビ「中央電視台」などによると、習近平主席は会談で「(台湾の)分離主義者と台湾問題の外国の干渉に断固として反対する」と述べ、従来の立場を強調。一方で習主席は「戦略的競争という観点から米中関係を見ることは間違いだ」との認識を示し、中国を脅威とみなす国際世論にくぎを刺した。
一方、ホワイトハウスによるとバイデン大統領は、「台湾の現状変更や台湾海峡の安定と平和を崩す一方的な試みに反対する」と習主席に伝えたという。また、両者は今後もコンタクトを維持することで一致したという。
また、会談ではウクライナにおける露軍の特殊軍事作戦についても議題に上がったという。
米国はこのごろ、1億800万ドル(約150億円)規模の台湾への軍備の売却を決定したほか、8月にはペロシ米下院議長の訪台を予定するなど、台湾への支援を強めている。これに対して台湾を自国の領土とみなす中国は、「一つの中国」の原則をないがしろにするものだとして強く反発していた。
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