「岸田首相は7月31日から8月1日まで第10回NPT運用検討会議に参加するためニューヨークを訪問し、一般討論演説などを行う予定。同会議への出席は、日本の首相として初めてとなる」
木原氏はまた「『核兵器のない世界』に向け、NPTのもとで現実的な取り組みを進めていくことが重要だと考えている」と述べた。
NPT運用検討会議は5年に1度開催。今回の第10回会議は、2020年4~5月にニューヨークで開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、2022年8月1日~26日に開催されることとなった。
岸田氏は同会議に日本の首相として初めて出席する。1945年に米国が原爆を投下した広島出身の岸田氏は、核軍縮の重要性を積極的に訴えている。岸田氏は外相を務めていた2015年、NPT運用検討会議に出席し、一般討論演説を行った。
核兵器不拡散条約(NPT)は1968年に署名された。同条約は、英国、中国、ロシア、米国、フランスの核兵器の保有を認め、それ以外の国には核兵器の製造または取得を禁止している。加盟国は現時点で190か国以上。インド、パキスタン、イスラエルが未加盟。2003年1月には北朝鮮がNPT脱退を宣言した。