ブルームバーグなどによると、ターボジェットエンジンやターボプロップエンジンといった航空エンジンの輸入は約9倍に。1月~4月は100万~250万フラン(1.4億~3.5億円)で推移していたのに対し、5月には1120万フラン(15.6億円)、6月も590万フラン(8.2億円)と大幅に増加している。真空ポンプも同じような上昇を見せているという。スイスからロシアへの主な輸出品である薬や医療器具などの医療製品も増加し、輸出全体の6割を占めたという。
記事では、制裁の発動で売買が違法になる前に「駆け込み」での輸出をメーカー側が急いだと指摘している。
一方、スイスのロシアからの輸入も回復している。ウクライナ情勢の悪化以降、両国の輸出入は一時大幅に減少したものの、5月には4月と比べて6倍に反動増となっているという。5月にはスイスのロシア産金の輸入が再開したと報じられていた。
スイス政府は7月前半、67億フラン(9379億円)相当の国内にあるロシア資産を凍結するなど、対露制裁を強めているものの、2国間貿易への影響は限定的なようだ。
関連ニュース