クナイスル元外相はアジアタイムズの取材に応じた中で、次のように表明した。
「欧州は弱体化する一方だ。人口動態学の観点からも、残念ながら政治の観点からも。私はいま、作業段階の名称だが、『欧州の鎮魂歌』という本を書いている。というのも私が育った欧州は、私が身を捧げていた欧州は存在をやめたからだ」
またクナイスル氏は外相として活動していた頃、欧州の他の外相らが地政学的マインドを欠いていたことに苛立ちを覚えていたとコメントした。元外相によると、現実感覚の喪失により地政学は現在、極めて危険な状態へと発展しているという。
また外交はいかなる時でも継続することが重要だと指摘し、現在の国際社会で唯一、正真正銘の外交を行っているのはトルコ政府であると指摘した。
クナイスル氏は2017年から2019年にかけてオーストリアの外相を務めた。
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