その隕石は15万年前から500万年前に地球に衝突し、米アリゾナ州のクレーターを作った隕石の破片の1つとみられている。隕石は、このクレーターの近くのディアブロ峡谷で見つかったことから、「キャニオン・ディアブロ隕石」と呼ばれている。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者らが隕石の内部構造を調べていたところ、炭素の一種であるグラフェンとダイヤモンドが混ざり合う構造を形成していることに気がついた。通常、炭素の構造は、グラフェンであれば六角形が網目状に並んだシート状の構造、ダイヤモンドであれば正四面体型となっている。
研究者らによると、今回発見された構造は「ダイヤファイト」と呼ばれ、構造がユニークであることから、超高速充電や新しいタイプの電子機器の開発に利用できる可能性があるという。
スプートニクは以前、国際研究チームが、脳内活動を測定するためのセンサーを開発したと報じた。そのセンサーは、ダイヤモンドの構造をベースにしている。
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