ウクライナでの露特別軍事作戦

ハイマースによる攻撃は米国が最終的決断を握っている=ウクライナ軍諜報機関

ウクライナ国防省情報総局のヴァディム・スキビツキー報道官は、英紙テレグラフのインタビューで、ウクライナ軍による米国製「ハイマース(HIMARS)」の使用について語った。ハイマースによる攻撃時に使用する衛星画像について直接答えることは拒否したが、攻撃の前に米国と協議し、「標的に不満がある」場合、最終的には攻撃を中止することがあると指摘した。
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ウクライナ軍は、欧米から供給されたものを含む重火器を使用し、民間人などを砲撃している。7月には、ウクライナ南部ヘルソン州のノーヴァヤ・カホフカを二度砲撃した。第一撃では、ベイルートにおける悲劇的な爆発と同様、弾薬庫が爆発し、病院や住宅、教会などの建物が被害を受けた。攻撃は米国製の高機動ロケット砲システム「ハイマース」によって行われた。リアノーボスチ特派員は、ノーヴァヤ・カホフカは攻撃の3日前、ウクライナとの国境付近にあるロシア西部ベルゴロド、(ロシア南部ロストフ州の)ノボシャフチンスクなどへの攻撃前と同じく、米国の衛星の1つによって撮影されていたことを明らかにした
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スキビツキー氏によると、ウクライナ側はハイマースを用いる際、「リアルタイムの情報」に従っている。同氏は、米当局の指導者らが照準に向けた直接的な情報を提供することはないと述べた。一方、同紙は「ミサイル発射の前に、両国の諜報機関職員の間である程度の協議があり、(米国側が)標的に不満があれば、米政府はどの攻撃も停止できる」と記している。
スキビツキー氏は、ウクライナ軍が空爆の際に英軍および米軍の衛星を用いているかどうかについては答えることはできなかったが、「非常に優れた画像」があると指摘した。
また、スキビツキー氏は、「この分野では、英国のパートナーとよく協力している。我々は、親しい関係にあるすべての諜報機関と非常に良い関係を保っている」と述べた。
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