同紙によると、在外米軍基地には合計で3000台以上のスロットマシンが設置されている。
これらマシンは、米国でMorale, Welfare, and Recreation (MWR)グループと呼ばれるレクリエーションサポートサービスの管轄にある。退役軍人によると、軍事施設にゲーム機を置くことで、軍人が刺激や冒険を求めて施設外に出ることで発生し得る様々なトラブルのリスクを低減できるという。
一方で専門家は、スロットマシンが身近にあることでギャンブル依存症を加速させる恐れがあると懸念を表している。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のギャンブル研究プログラムの共同責任者であるティモシー・フォング博士は、軍人が国外出張中にギャンブルにハマるケースは少なくないと指摘する。
博士は、ギャンブル依存症とその結果生じる負債により、軍事施設は機密情報を入手するための恐喝場所になりやすいとも指摘した。
スプートニク通信ではこれより前、 米国防総省は兵役志願者の不足に直面していることを報じた。1973年に徴兵制を廃止して以来、2022年は米国の兵士募集が最も厳しい年になる可能性がある。