「ペロシ米下院議長の台湾訪問は、米国のアグレッシブな方針による中国への明らかな挑発だ」
露外務省は声明でこのように記し、中国側を刺激する米国の動きをけん制した。
露外務省は台湾海峡の問題は中国の国内問題との認識を示し、「中国は自らの主権と領土の一体性を守るために必要な措置を取る権利がある」とした。また、「中華人民共和国の政府は唯一の正式な全中国を代表する政府で、台湾は中国の一部だ」とし、「一つの中国」政策を掲げる中国を支持した。
ペロシ下院議長を乗せた米政府専用機は2日夜、台湾・台北市内の松山空港へ着陸した。米国下院議長の台湾訪問は1997年以来初めて。台湾政府は、ペロシ下院議長が3日朝に台湾の蔡英文総統と会談すると明らかにしている。
一方、ペロシ下院議長の台湾訪問を受け、中国外務省は「断固として反対する」とする抗議声明を発表。中国軍は3日未明にかけて、台湾周辺で空域にて軍事演習を行っているほか、4~7日にも台湾周辺の6つ海域で演習を行うと発表するなど、対抗措置を強めている。
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