ロシアに対するハイブリッド戦争は、核保有国の対立をはらむ=露外務省

ロシア外務省不拡散・軍備管理局のイーゴリ・ヴィシュネヴェツキー副局長は2日、米ニューヨーク国連本部で開催中の核不拡散条約(NPT)再検討会議で、「ロシアに対するハイブリッドな軍事作戦は、核保有国同士による衝突の可能性をはらんでいる」と警告した。
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ヴィシュネヴェツキー氏は「自国の安全保障上の利益を確保するため、正当な権利を守り抜くべきロシアに対して、核保有国間の直接対決に移行する可能性をはらんだハイブリッドな軍事作戦が繰り広げられる」と発言。
こうした上で、ヴィシュネヴェツキー氏は、NPT再検討会議で表明されたウクライナに対するいわれのない攻撃について、ロシアへ向けられた非難をすべて否定すると述べた。
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ヴィシュネヴェツキー氏は、「ウクライナの状況は限界に達していたのであり、ロシアの行動はそこで行われていた残虐行為に対する必要な対応となった」とし、「論理的な終わりを迎えることになる」と説明した。
またヴィシュネヴェツキー氏は、核兵器による脅威や、ウクライナの核安全保障を損なうことを目的とした行動に関するほのめかしに対して、ロシアは詳細な回答をすると断言した。
NPT再検討会議は、ニューヨーク国連本部で8月26日まで開催される。
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