一方的な現状変更という強い言葉を韓国が使うことは異例といえる。朴氏が台湾海峡を巡る米中のあつれきについて具体的な言及をするのは今回が初めて。同氏は、ロシアのウクライナ侵攻や台湾海峡問題、南シナ海問題、ミャンマー情勢を、もっとも切迫した状況の例と挙げたとされる。
同長官は、韓国は1つの中国の原則を支持しつつ、緊張が高まっている状況を憂慮していると述べ、台湾海峡のあつれきが激しくなれば、政治的・経済的な不安定を招くことになると指摘したとされる。
また、韓国外交部は、朴振外交部長官が8日から就任後初めて中国を訪問し、王毅外相と会談すると発表した。会談では朝鮮半島情勢などが話し合われるほか、中国が強く反発している韓国への米国のミサイル迎撃システムTHAADに関しても意見交換がされる見通し。
これに先立ち、オーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相は、オーストラリアは中国と台湾の関係に関しては、これまで通り現状維持を支持すると強調した。アンソニー・ブリンケン米国務長官も、米国は台湾をめぐる状況で現状が変更されることを望んでいないと述べた。
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