中印軍高官、領土問題のあるカシミール地方の安定について協議

インドと中国の領土問題となっているカシミール・ラダック地方をめぐり、インド軍と中国軍の高官が協議を行った。5日、インド紙「ヒンディスタン・タイムズ」が伝えている。
この記事をSputnikで読む
同紙によると、インド側は直近1カ月にわたり中国側がラダック地方の境界線周辺で軍事活動を活発していることに断固抗議の意思を示し、挑発的活動をやめるよう要求。中国軍はこの1カ月間で、両国の実効支配地域の境界線から10キロ以内に戦闘機を複数回進入させており、インド軍は監視と警戒のため緊急発進していたという。
世界の核弾頭保有総数、ほぼ1万3千個に=米国科学者連盟
インドと中国には、カシミール北部の山岳地帯とアルナチャル・プラデシュ州の約6万平方キロの領土をめぐる長年の紛争がある。1962年にはこの問題により、国境紛争が起こった。
近年では中印の大規模な軍事紛争は起きていないものの、2020年には中印両軍の150名が殴り合う事件が発生。その後、緊張緩和のため軍事・外交ルートが協議し、境界が確定していない地域からの両軍の段階的な撤退が進んでいた。
関連ニュース
インド 中国との国境にロシア製S-400配備予定
旧ソ連製のMiG-21戦闘機が訓練飛行中に墜落、パイロットは死亡=インド空軍
コメント