EU、ガス需要削減計画を採択 ハンガリーとポーランドは支持せず

EU(欧州連合)27カ国のうち、ハンガリーとポーランドの2カ国は、EUにおける自主的なガス需要削減計画に対して反対票を投じた。欧州理事会の文書で述べられている。
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文書には「2022年8月4日に開始した書面手続きは、8月5日に完了した。ガス需要削減のための協調的措置に関する理事会規則の採択に対し、反対票を投じたハンガリーおよびポーランドの代表団を除き、すべての代表団が賛成票を投じた」と述べられている。
新たな規則は採択に必要な特定多数決に達したため、5日、EU理事会により最終的に採択された。
欧州委員会は7月20日、ガス需要削減のための新たな計画を提案した。7月26日、EU加盟国のエネルギー相はいくつかの修正を加え、2022年8月1日から2023年3月31日までガス需要を過去5年間の平均使用量と比べて15%削減することで政治的合意に達した。なお、EU加盟国はガスの需要を減らすための手段を独自に選択することができる。
ガス消費15%削減という欧州委員会の提案は西側の声明に矛盾している=ハンガリー外相
この規則では、供給の安全性に関して「連合警告」を発動する可能性を規定している。この「警告」を各国が共同で承認した場合、EUでは需要の削減が義務付けられる。
ただし、EU内で削減目標が義務付けられた場合、削減義務の免除を要請できる例外や機会が規定されている。
重要産業の原料がガスに大きく依存している場合や、ガス貯蔵量が補充目標を上回った場合、加盟国は強制的な削減目標を免除することができる。
理事会の発表にあるように、この規則は例外的で緊急、かつ期限付きの措置であるため、欧州委員会は2023年5月までに延長する必要を評価しなければならない。
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