ブリンケン米国務長官、オーストラリアのウォン外相、日本の林外相は、カンボジアで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議の傍ら会談し、ペロシ米下院議長の台湾訪問に向けた中国の対応に集団的な懸念を表明した。
米国務省の声明には「国務長官と日豪外相は、大規模な軍事演習を含む、国際的な平和と安定に深刻な影響を与える中華人民共和国の最近の行動について懸念を表明した」と述べられている。
また、「国務長官と日豪外相は、中国に対し、軍事演習を直ちに中止するよう呼びかけた」と指摘されている。米国務省は、米国、オーストラリア、日本はそれぞれ、台湾問題及び「一つの中国」政策に対する基本的な立場を変えていないと表明した。
中国人民解放軍は8月4日、台湾周辺で戦闘砲撃を含む、大規模な軍事演習を開始。演習はナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問後に開始された。演習は北京時間で8月7日12時まで(日本時間7日13時)まで続けられる。中国はこれまでに弾道ミサイル11発を発射したとみられている。日本外務省は4日夜、中国が発射したミサイル5発が日本の排他的経済水域に落下したことを明らかにした。
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