「ペロシ氏の板門店訪問は米国の敵意の現れ」=北朝鮮外務省

北朝鮮外務省のチョ・ヨンサム報道局長は、米ペロシ下院議長が訪韓中に南北の軍事境界線のある板門店を訪れたことを「米国の敵意の現れだ」とする声明を発表した。北朝鮮の国営放送「朝鮮中央テレビ」の報道をもとに韓国メディアが伝えている。
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韓国の聯合ニュースなどによると、チョ報道局長は声明で次のように述べている。

「北朝鮮の脅威に対抗するためとして、ペロシは韓国政府と抑止力の拡大について話した。そして、板門店にさえ訪問した。これは現米国政府の我が国に対しての敵対的な政策を証明している」

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声明では、ペロシ下院議長を「地球上で最悪の平和と安定の破壊者」と名指し批判。これまでにペロシ下院議長がウクライナを訪問したことに対しても、「ロシアとの対決を燃え立たせた」とし、訪台では「中国人民の怒りを買った」と痛烈に非難した。
台湾、韓国、日本などアジアを歴訪したペロシ下院議長は4日、北朝鮮との国境に位置する板門店を訪問。尹錫烈(ユン・ソクヨル)大統領は、「議長の共同安全区域への訪問は、米韓側からの北朝鮮に対する共同抑止の表れである」と表明していた。
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