露国連次席大使が国連事務総長を批判、米国が広島と長崎に原爆を落としたことを言及すべき

ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連次席大使は広島市で開かれた平和祈念式典後に会見を行った国連のアントニオ・グテーレス事務総長に対し、果たしてどの国が広島と長崎に原子爆弾を落としたのかを言及すべきだったと苦言を呈した。
この記事をSputnikで読む
ポリャンスキー国連次席大使はツイッターへの投稿で次のように記した。

「親愛なる事務総長殿。世界はこの犯罪を米国が犯したことを決して忘れるべきではありません。この国は民間人に対して原子爆弾を落とした唯一の国です。軍事的必要性もなく。貴兄がご自身の発言の中でもこの点について言及していればよかったですね」

広島の平和記念式典 広島市長がロシアの文豪トルストイの言葉を引用
グテーレス事務総長は被爆者と面会したあと広島市内で会見し、「我々の惑星に核兵器の居場所はない」と発言し、原爆投下の悲劇を忘れないよう呼び掛けたほか、核兵器の脅威が中東や朝鮮半島、ウクライナに拡大していると指摘した。ただし、米国が原子爆弾を都市に落とした最初の国である点について言及はなかった。
関連ニュース
岸田首相、グテーレス国連事務総長と会談 「唯一の被爆国として核軍縮をリードすべき」
「広島、長崎の悲劇は繰り返されてはならない」ロシア大使が原爆犠牲者を慰霊し、欧米の煽動による悲劇的結末を明言
コメント