EU加盟国はロシア産ガスをめぐってアジアと争奪戦に=WSJ

冬が近づくにつれ、ヨーロッパはロシア産液化天然ガス(LNG)をめぐってアジアと競走せざるを得なくなるかもしれない。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が、このように伝えている。
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同紙では、「ロシア産LNGの供給があったとしても、混乱が始まる可能性がある。新型コロナウイルスによるロックダウン後に中国の景気が回復し、アジアが寒冷化すれば 、LNG輸出をめぐるヨーロッパとの争いが起こり、価格はさらに上昇するだろう」と述べられている。
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同紙によると、欧州の人々の生活水準の悪化がウクライナを支援するという確固たる意思に影響を与え、西側の連合を破壊させるような政権がEU加盟国で誕生する可能性があるという。
欧州では、海底天然ガスパイプライン「ノードストリーム」を経由するロシア産LNGの供給が大幅に減少したことで厳しい状況が続いている。ロシア側は、同パイプラインを経由するLNG供給制限はあくまで制裁によるもので、独シーメンス製ガスタービンの保守・修理に問題が生じたと繰り返し強調している。現在、パイプラインの運用は1基のタービンで行われている。
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