研究チームは今回、マウスの幹細胞を3つのグループに分け、様々な処置を施した。まず1つ目の幹細胞のグループには、腸管、脳芽、心臓などの臓器を成長させる細胞を加えた。2つ目と3つ目の幹細胞のグループには、特定の臓器や胎盤を発達させる遺伝子を活性化させるために、化学物質で処理を行った。その後、この3種類の幹細胞を人工子宮の中で混ぜ合わせた。
この実験の結果、3種類の幹細胞が融合し、胚のような構造を形成した。多くの幹細胞は必要な構造を作ることができなかったが、そのうちの約0.5%の細胞が小さな塊に変化し、そこから組織や臓器が成長していった。研究チームが分析したところ、この人工胚は、天然の胚の構造や遺伝子データと95%の精度で一致した。
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