男性は2014年に来日し、これまでに難民認定を2度申請したが、いずれも退けられた。19年には不認定処分の取り消しを求めて札幌地裁に提訴。一審の札幌地裁は男性の訴えを退けたが、二審は男性が難民に該当するとして国の処分を取り消す判決を言い渡した。男性の難民認定は7月28日付けで行われた。
朝日新聞によると、男性は「長い闘いで力尽きそうだったが、正しさと法への信頼が維持された。実現された正義が私以外の人にとっても希望になることを願う」と語っている。男性は以前、トルコからの独立を目指すクルド人組織に協力したことがあり、帰国すれば迫害を受ける恐れがあると話している。
代理人の山田幸司弁護士は「非常に貴重な判断がなされたと考えている。トルコ国籍のクルド人にとって大きな一歩だ」と述べている。日本には2000人以上のトルコ国籍のクルド人が滞在しているとみられている。