英国陸上競技連盟の特別委員会の調査では、ミニチエッロ氏が選手に対して不適切な性的行為をほのめかしたり、行動で示し、また、選手のプライバシー権を尊重せず、しつこく質問をしたり、私的生活について個人的にコメントするなど、さまざまな問題が明らかとなった。
また、同コーチには性的および攻撃的な行動が見うけられた。同氏は、不適切かつ不愉快な方法で選手に触れ、脅迫し、感情的に暴力を振るったりしたと証言されている。
同委員会は、コーチングライセンスを保有した15年間に行われた多数の違反は非常に深刻なものであり、「選手の精神衛生や心の安定に深刻な悪影響を与えた」との結論に至った。
こうした点で、同連盟はミニチエッロ氏に対し、コーチングライセンスの無期限の発行停止を決定した。
ミニチエッロ氏は、英国の七種競技者、ジェシカ・エニスヒル氏を13歳の時から指導してきた。彼の指導の下、エニスヒル氏は2012 年ロンドン五輪で金メダル、2016 年リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得し、3度世界チャンピオンになっている。
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