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ロシアで「人工マウス」が開発 実験動物の代用に

ロシアのトムスク総合技術大学の研究チームは、これまで医療実験で使われていた動物の代わりとなる、「人工マウス」のモデルを開発した。同大学が公式サイトで明らかにした。
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同大学が開発したのは、がんの放射線治療の研究における線量測定用の3次元モデル。これまでの実験では本物のマウスが使われていたが、この「人工マウス」はその役割を代用できる。これにより、医療研究のいくつかのステップでは動物実験を行う必要性がなくなり、より人道的な研究の実現が期待されている。
ロシア・トムスク総合技術大学の研究チームが開発した「人工マウス」
研究チームはマウスの内臓など体内の構造をスキャンし、3Dデジタルデータを作成。そして3Dプリンタを利用し、放射線が本物のマウスの体と同じように広がる様々なプラスチックで印刷した。筋肉や脂肪といった柔らかい組織には精巧な印刷技術が必要となったが、試行錯誤の結果、生体に近いモデルを再現することができた。また、より正確な測定のため、この「人工マウス」には放射線測定機器も組み込まれているという。
ロシアのがん研究をめぐっては6月、ロシア科学アカデミーシベリア支部・核物理研究所が、ホウ素中性子捕捉療法(中性子捕捉療法)を用いて、世界で初めて大型哺乳類であるネコとイヌのがん腫瘍の治癒に成功したと報じられていた。
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