バイデン米大統領、北欧2国のNATO加盟を承認

米国のバイデン大統領は9日、スウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)への加盟を認める文書に署名した。これで2国の加盟を承認したのはNATO全30カ国中23カ国になった。
この記事をSputnikで読む
署名は首都ワシントンのホワイトハウスで行われた。バイデン大統領は他の加盟国に対してもなるべく早く北欧2国の加盟を承認する手続きを進めるよう呼びかけた。
NATOは6月末に行われた加盟国首脳会談で、2国の加盟を支持することで一致した。正式加盟には全加盟国による承認手続きが必要となるが、これまでに米、英、仏、独など23カ国がすでに加盟を承認している。残るはスペイン、ギリシャ、ポルトガル、スロバキア、トルコ、チェコ、ハンガリーの7カ国となっている。
トルコ、北欧2カ国のNATO加盟を阻止する可能性まだある=専門家
トルコは当初、北欧2国がトルコのクルド人反政府勢力へ支援を行っているなどとして、加盟承認に消極的な姿勢を示していた。しかし、北欧2国とトルコ、NATOによる4者会談の結果、クルド人勢力への対応やテロ対策で協力することで合意。トルコは立場を一転させ、2国の加盟支持に回った。だが、トルコはその後も、2国が合意を履行しない場合は「NATOに加盟させない」と表明するなど、揺さぶりをかけている。
関連ニュース
西側との緊張は数十年にわたって形成された=ペスコフ大統領報道官
アジア太平洋地域でNATOの利益を促進するためにAUKUSを利用する傾向がある = ラブロフ外相
コメント