ノルウェーの電力問題がEU のエネルギー危機に深刻な影響を与える可能性も=フィナンシャル・タイムズ紙

ノルウェーの電力問題は、欧州諸国のエネルギー危機を悪化させる可能性がある。フィナンシャル・タイムズ紙のコラムニスト、リチャード・ミルン氏が執筆した。
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同紙によると、ノルウェーの石油とガスの埋蔵量は、ウクライナ情勢の悪化以降、大きな需要がある。また、ノルウェーの河川と貯水池により、自国の電力需要の最大 90% を賄うことができる。
一方、異常に乾燥した冬と春のために、ノルウェーの水供給量は史上最低になった。その結果、同国政府は、電力輸出を制限することを決めた。
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ミルン氏によれば、ノルウェー政府の計画は、長年にわたってノルウェーからケーブル経由で大量の電力を輸入してきたドイツ、オランダ、英国などの国にとって問題になる可能性があるという。
以前、ノルウェー南部では電気代が同国の史上最高値を更新し、1kwあたりの価格が4クローネ(55.95円)を突破したと報じられていた。
これより前、EU(欧州連合)27カ国のうち、ハンガリーとポーランドの2カ国は、EUにおける自主的なガス需要削減計画に対して反対票を投じた。欧州委員会は7月20日、ガス需要削減のための新たな計画を提案した。7月26日、EU加盟国のエネルギー相はいくつかの修正を加え、2022年8月1日から2023年3月31日までガス需要を過去5年間の平均使用量と比べて15%削減することで政治的合意に達した。なお、EU加盟国はガスの需要を減らすための手段を独自に選択することができる。
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