知らせを受けて救助隊は助けに向かったが、女性のいる地点にたどり着くまでに時間を要した。そのため女性は標高3800メートルにあるガラ・バシ駅でお産を迎えることになった。その場に居合わせた他の観光客や職員が対応し、女性を精神的に支えた。
救助隊が到着した時には、新たな生命がこの世に誕生していた。生まれた子は男の子で、母親とともに下山した。現在、母子ともに正常な健康状態にあるという。
非常事態省では、これまでエルブルス山での出産には例がなく、初のケースになったと話している。救助隊員は「エルブルス山は命を奪うだけでなく、命を与える」と強調。
SNSでは、男児はエルブルスと命名すべきだという声が出ている。