仏大統領、フィンランドとスウェーデンの NATO 加盟に関する議定書に署名

フランスのエマニュエル・ン大統領は、フィンランドとスウェーデンの NATO への加盟に関する議定書に署名した。フランス通信社が大統領府の発表をもとに報じた。
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大統領府は「欧州の2つのパートナーであるフィンランドとスウェーデンによるこの主権の選択は、近隣の現在の脅威に対して安全保障を強化し、これら2つのパートナーの能力を考えると、集団的地位と欧州の安全保障に大きな貢献をする」という内容の声明を発表した。
5月18日、フィンランドとスウェーデンは、ウクライナでの特別軍事作戦を背景に、同盟への参加をNATO事務総長に申請した。当初、トルコはこれらの申請を検討するプロセスの開始を阻止したが、6月29日、トルコ、スウェーデン、フィンランドは、トルコのすべての懸念を考慮したセキュリティ覚書に署名した。
7月4日、フィンランドとスウェーデンがNATOへの加盟交渉を開始し、第1ラウンドが終了した。通常、交渉プロセスには数年が要することから、これは、同盟の歴史上、かつてない記録といえる。NATOのストルテンベルグ事務総長は8月5日、今日までにNATO加盟国30か国のうち23か国の議会がスウェーデンとフィンランドのNATO加盟文書を批准したことを明らかにした。
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一方、トルコのチャブシオール外相は8月12日、スウェーデンとフィンランドはトルコが両国のNATO加盟を承認することに同意した条件を満たしていないと発表した。
これより前、ロシア外務省情報報道局のアレクセイ・ザイツェフ副局長は、スウェーデンとフィンランドはNATOに加盟することで自分たちが対ロシアの地政学的ゲームに引き入れられることをゆるしたとし、両国はこれに対するロシアからの反応に遭遇するだろうと表明していた。
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