男性はドルドレヒトの病院で慢性骨髄性白血病の治療を受けていた。治療開始から半年後、男性は自分の髪の色が変化したことに気づいた。治療を受ける前の男性の髪は完全に白髪だった。治療薬を服用し始めてから、男性の髪は暗めの亜麻色に戻り始めたという。
医師らは、男性の髪は確かに自然の栗色を取り戻したと確認している。治療中、男性が新たに服用し始めた薬はなく、また服用をやめた薬もないこと、また髪染めもしていないことから、白髪に色が戻ったのはガン治療がきっかけとの結論にいたった。男性患者はニロチニブによる治療を続けており、白血病の経過にも改善がみられている。
患者が服用する薬の副作用には、脱毛症（禿げ）と肌の色素沈着異常も挙げられている。しかしこのオランダの患者の場合、「副作用」として髪色が戻った。医師らは現在、この独特のケースの原因について遺伝要素および医療要素を調べている。
ニロチニブがメラノサイトに影響を与えた可能性も考えられる。メラノサイトはメラニン色素を形成する細胞で、メラニンは髪に色も与える。
一方で、医師らはニロチニブの美容目的の使用について警告している。ニロチニブは衰弱、披露、寝汗、体重減少、骨の痛み、脾臓肥大、胃の痛み、心血管生涯など、不快な副作用があるためだ。
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