岸田首相は式辞で「私たちが享受している平和と繁栄は戦没者の尊い命と苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは片時たりとも忘れない」と述べた。
そのうえで「戦後、我が国は一貫して、平和国家としてその歩みを勧め、歴史の教訓を深く胸に刻み、世界の平和と繁栄に力を尽くしてきた。戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と続けた。
さらに「いまだ争いが絶えることのない世界にあって、我が国は積極的平和主義の旗のもと、国策社会と力を合わせながら世界が直面する様々な課題の解決に全力で取り組んでいく」と強調。参列者全員で1分間の黙とうを捧げた。
天皇陛下は新型コロナウイルスの感染拡大による困難に触れ「力を合わせてこの難しい状況を乗り越え、今後とも人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願う」としたうえで、「深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い」「戦陣に散り戦火に倒れた人々に対し、全国民とともに心からの哀悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層のの発展を祈る」と述べた。
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