これに先立ち、国連事務総長のステファン・デュジャリック報道官は、ロシア政府とウクライナ政府が同意すれば、キーウ経由でのIAEA使節団によるザポリージャ原発訪問を促す用意があると述べた。
一方、ヴィシュネヴェツキー氏は「キーウを通過することは何を意味するか想像してみてください。つまり、IAEA使節団は前線を越えてザポリージャ原発に行く。ウクライナ軍は異質な武装組織であることを考えると、これは大きなリスクだ」と警告した。
ザポリージャ原発はエネルゴダール(エネルホダル)市の近く、ドニエプル川左岸に位置する。基数、設備容量ともに欧州最大の原子力発電所で、6台の原子炉が設置されている。ザポリージャ原発は今年3月以降、ロシア軍の保護下に置かれている。ロシア外務省は、核物質や放射性物質の漏洩を防ぐという点から、ロシア軍が同原発を保護する正当性を強調した。
ウクライナ軍は、定期的にエネルゴダール市やザポリージャ原発領内を砲撃している。
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