ペットがサル痘に初めて感染 仏ゲイカップルの飼い犬

フランス在住のゲイカップルの飼い犬が、サル痘に感染したことが分かった。米紙「ニューヨーク・ポスト」紙が報じている。パリで暮らす27歳と44歳の男性カップルは、他の男性との性的接触でサル痘ウイルスに感染。その数時間後、カップルは犬のお腹に膿疱ができていることに気がついたという。
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カップルは犬を獣医の元に連れて行った。獣医が検査を行ったところ、その犬もサル痘に感染していた。カップルの話によると、2人の皮膚には膿疱や発疹があり、犬が飼い主の顔を舐めたことでサル痘に感染したという。
獣医師は、「2人は犬と一緒に寝たと話していた。2人は症状が現れてから、飼い犬が他のペットや人々と接触しないように気をつけていたようだ」と話している。
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サル痘感染者の約半数が重症化 ランセット誌
米国疾病対策センター(CDC)は、犬がサル痘に感染した事例を受け、サル痘に関するガイドラインを更新し、サル痘ウイルスに感染する可能性のある生き物に犬を含めることとした。
これより前、WHO(世界保健機構)のテドロス事務局長は、サル痘を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と認めた。
サル痘ウイルスは1958年、デンマークの研究所で、サルの天然痘類似疾患の調査を実施していた際に発見された。ヒトへの感染へは1970年、コンゴ民主共和国で初めて確認された。WHOは、天然痘ワクチンの接種がサル痘への効果的な予防策になるとして、濃厚接触者となった場合はワクチンを接種するよう推奨している。
サル痘は、ヒトの間でも感染する珍しいウイルス感染症。通常は軽症で、ほとんどの人が数週間以内に回復するが、人によっては合併症を起こすことがある。サル痘の初期症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、背中の痛み、リンパ節腫脹、悪寒、疲労感など。発疹は、多くの場合、顔から始まり、体の他の部分に広っていく。発疹は変化していき、様々な段階を経て最終的にかさぶたを形成し、その後剥がれ落ちるという。
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