記事によると、「サハリン2」から液化天然ガス(LNG)を購入する九州電力や西部ガスホールディングスに新たな運営企業へ事業を移管する旨の通知が届いたという。
日本経済新聞の取材に対し、九州電力は「新会社への事業移管に関する通知が来た。価格や供給量など契約に関することは回答できない」と説明。一方、西部ガスホールディングスは、「新会社と契約するよう正式な依頼が来ている。現在内容を精査している」と回答した。
ロシア政府は8月3日、「サハリン2」の新たな運営企業として、ユジノサハリンスクに登録事務所を置く有限責任私会社「サハリン・エナジー(Sakhalin Energy LLC)」の設立を決定した。新たな運営企業は、「サハリン・エナジー・インベストメント・カンパニー(Sakhalin Energy Investment Company Ltd)」に代わるもの。同社のアンドレイ・オレイニコフ代表が引き続き代表を務める。
萩生田経産相(当時)は5日、日本の権益を守るため、このプロジェクトに出資する三井物産と三菱商事に対し、新しい会社への参画を前向きに検討するよう要請したことを明らかにした。
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