研究者らは核紛争の理論的シナリオのモデル化を行った。研究者らは、原子爆弾が都市や産業の中心地に投下された場合、火災の嵐が引き起こされ、燃焼の粒子から成る有毒物質により世界の大気が汚染されることを明らかにした。こうしたことから気候変動が生じ、作物や海産物のストックが減少することになる。
研究者らの予想によると、最大量の煤が大気中に放出されたケースをはじめ、国民1人あたりが1日に必要とするカロリー消費量を維持できるのはオーストラリアとアルゼンチンだという。
また、発表では、ニュージーランドもそうした地域の1つになる可能性があるが、しかし、同国は、食糧事情が危機的となるアジアやその他の国から多数の難民が押し寄せるという事態に直面するリスクがあると指摘する。
研究者らよると、ロシアと米国の間で仮に全面核戦争が発生した場合、世界の人口は 50 億人減少し、地球自体が核の冬に覆われる恐れがあるとされる。
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