原油価格高騰は産業への投資不足と関係している=OPEC事務局長  ロシアとの関係は「強固」

石油輸出国機構(OPEC)の事務局長を務めるクウェート出身のハイサム・アルガイス氏は17日、米テレビ局CNBCのインタビューで、OPEC加盟国はガスと原油の価格上昇に関与しておらず、問題は石油・ガス産業への投資不足にあるとし、ロシアについては、石油市場の安定維持で極めて重要な役割を果たしてきたと語った。
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アルガイス氏は、OPECとロシアなど非加盟産油国で構成するOPECプラスのメンバーが 今月3日に9月の産油量を日量10万バレル増やすことを決めた後、インタビューに応じた。OPECプラスの最終コミュニケでは、世界の生産余力は極めて限られており、慎重に利用する必要があると強調された。米国のバイデン大統領はサウジアラビアを訪問した際に、世界経済を支援するために原油の増産を求めた。
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アルガイス氏は、OPECプラスにおけるOPECとロシアの関係についてコメントし、ロシアとの関係は「強固」であり、ロシアは常に「エネルギー市場の安定を維持する必要性から政治問題を切り離す」よう努力していると指摘し、これは2017年の減産合意をロシアが支持したことによって証明されていると強調した。またアルガイス氏は、ロシアを信頼していると述べた。
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