イリイチェフ局長は、米国下院議長のナンシー・ペロシ氏の訪問を含む、台湾をめぐる状況における米国の最近の行動は、地域的および国際的な安定を損なうことにつながり、「米国が世界の独占支配権の喪失を受け入れることができないことを証明している」と強調した。
同氏は「それは、独立した政策を追求し、真に公正な世界秩序を構築するために立ち上がる国々の封じ込めを狙って、失敗した戦略を、故意に継続させているのが原因だ。一方、ロシアは言葉ではなく行動で『一つの中国』の原則を遵守している。台湾は中国の不可欠な部分である。我々の立場は変わっていない」と語った。
先に、中国の秦剛駐米大使は、米国のナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問は政権の許可を得ていないというジョー・バイデン米大統領の主張を否定していた。
これより前、米国議員から台湾との関係強化を求める声が出ていた。その一例として、台湾を「NATO加盟国以外の主要同盟国」として正式に認める法案が提出されていた。
これより前、ロシアの政治学者アンドレイ・グービン氏は、さまざまな国の代表団による台湾訪問について、その他の地政学的問題の解決から中国の注意をそらすために必要なものであり、その結果の1つとして、一連の国際パートナーが中国との協力を拒否する可能性があるとの見方を示していた。
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