英国 ロックダウンにより、新型コロナが原因でない死者が増加=テレグラフ紙

英国での新型コロナウイルスによる隔離やロックダウンの影響は、今や感染者よりも多くの死者を出している可能性がある。英紙テレグラフが、統計や医療機関の声明などを引用し報じている。
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同紙の指摘によると、2020年から2021年における英国のパンデミック対策では、入院や治療の多くが取りやめとなり、疾病予防分野において、保健当局(NHS)がいまだに対処できずにいる「膨大な数の未処理案件」をもたらした。
今年6月初旬以来、国家統計局(ONS)は、パンデミック前の5年間の平均と比較して、1万人近く多い死亡者数を記録した。なお、同時期の新型コロナウイルス感染による死者数は2811人。
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民間医療会社「ドクターコール」の最高責任者であるチャールズ・レビンソン博士は、同社職員は、癌や心臓病が発見されていないケースが「あまりにも多く」、精神疾患の数も「憂慮すべき」と見ていると述べた。
同博士は「毎週、何百人もの人々が亡くなっている。医療機関への受診の遅れは、確かにその原因になっていると思う。新型コロナウイルスに関する日々の統計は国民の関心を集めているが、この恐ろしい数字にはほとんど目もくれない。政府の完全かつ緊急の調査が直ちに必要だ」と述べた。
英国国民保健サービス(NHS)は、がんや糖尿病、心臓病などの治療の遅れや先延ばしに起因する死亡が懸念されていることを受け、統計の調査を以来したことが同紙の取材で分かった。
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